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学校法人聖公会盛岡こひつじ学園 仁王幼稚園 理事長だより 2024年(令和6年)8月・9月合併号 
     
            赤坂 徹

               

1.新しい環境に慣れましたか。生活リズムは守られていますか。厳しい暑さに向けてお子さんの健康を守るための提案です。

「夏に向けて暑さ対策」

1)紫外線の問題点とその対策

曇っていても紫外線が強くなっています。日焼けが健康のシンボルと誤解された時期もありましたが、紫外線は皮膚の(がん)を引き起こすとして、日に焼けないように勧められます。

[対策] 外出する時には帽子をかぶり、プールや屋外スポーツでの休憩は日陰でとるようにしましょう。車内への日差しを避けるような覆いをつけることも役立ちます。

2)熱中症の問題点とその対策

暑い日に車の中に置いておかれたり、炎天下で長時間スポーツをすることによってめまい、頭痛、腹痛、嘔吐、だるさを訴えるようになります。そのままですと、意識を失ったり、死に至ることもあります。

[対策] 帽子をかぶり、涼しい服を着せましょう。睡眠不足や体調不良の時、炎天下での運動を避けましょう。冷房をつけた状態でもお子さんを車の中に残さないようにして下さい。ベビーカーは地面からの照り返しが強いので、大人が感じるよりも体温が上がりやすいので気をつけましょう。汗で失われた水分と塩分を補給しなければなりません。バランスが取れた補給が必要な場合、脱水を治療するためのイオン飲料(補水液)が販売されているので利用できます。これらの対応で回復しなければ医療機関を受診しましょう。緊急時は救急車で向かいます。

3)旅行の注意

この時期に家族で旅行することがあるかもしれません。旅行は小さなお子さんにとって心身に大きな負担を与えています。お出かけの時は、保険証またはマイナ保険証、お薬手帳、母子手帳(受診時に役立つ情報があるため)をお持ち下さい。

@    生活パターン:食事や睡眠のスケジュールが変わると体調不良になることがあります。

外食ばかりですと栄養が偏り、食べ過ぎや、食中毒の心配も出てきます。睡眠も不規則になり、十分な休息がとれないこともあります。

[対策] お子さんの日常のスケジュールに合わせて、心身への負担を減らしましょう。

A    新幹線:短時間の乗車でも冷房が強くて体が冷えてしまうことがあります。

[対策] 室温に合わせて着せたり脱がせたりしましょう。

B    自動車:狭い車内に閉じ込められているようなものですから、不機嫌になりがちです。

冷房があったとしても太陽光による輻射熱で熱中症になることもあります。

[対策]  途中でトイレのためにも休憩時間を設けて、全員が休みを取りましょう。

 

2.災害は忘れた頃に、だから忘れずに備えましょう

暑い夏でしたが、地震、竜巻、ゲリラ豪雨、台風などの災害が自宅、幼稚園や外出先で起こった場合、どのように対応しらた良いか考えてみましょう。私達が経験した東日本大震災で学んだことを生かして対応しましょう。家族の災害対策日を大震災の311日か、救急の日の99日に決めて具体的に取り組んではみてはいかがでしょうか。

参考図書:衛藤隆 編著、最新Q&A 教師のための救急百科、第2版、大修館書店2018420日発行

1)地震への対応

大きな揺れを感じたら、丈夫なテーブルや机の下に入ったり、窓や棚から離れ、頭を覆って自分の身を守りましょう。自転車に乗る時にヘルメットを着用しますが、家族全員で用意してはいかがでしょうか。緊急地震速報が出たらドアを開けて出口を確保します。速やかに安全な場所に移動しましょう。地震に伴う津波には波が届かないような高い場所や建物に移動しましょう。それに伴って電気、水道、都市ガス、自動車の燃料の供給が止まることが予測されます。停電になったら、外出時にはブレーカーを切りましょう。だれもいない状態で停電になり、復旧して炊事用具に引火して火事が起こらないようにしましょう。

2)竜巻への対応

テントや物置などが飛ばされるほどの突風が吹く竜巻は発生場所や時刻を予測することが難しいようです。竜巻が近づいてきたら、室内に避難し1階の窓がないか小さい部屋に移動しましょう。

3)ゲリラ豪雨・台風

 夏に発生するゲリラ豪雨は自宅や園舎・園庭に浸水を引き起こし、通園路の冠水や河川や側溝の増水などが見られます。増水した場所に近づかないように、安全な室内に避難します。早めに帰宅するか、園内に待機するかなどの状況判断は気象状況を見ながら行います。

4)非常時に備えて

@    非常食、非常用備品を確認しましょう。

非常食の賞味期限を確認し、それまでに家族で一緒に消費して、次回の災害対策日までに補充しましょう。電池、カセットコンロ等の買い置きがありますか。自動車の燃料はいつも満タンにしておきましょう。

A連絡方法を家族で確認しましょう。

学校、学童保育、幼稚園、保育園などのお子さんの居場所と連絡方法、避難場所を確認しましょう。帰宅した方が良いのか、施設内に留まって移動する時期を決めましょう。

 

 

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